自然浄化法リアクターシステムをご採用いただいているポークランドグループ(別タブが開きます)の代表である豊下様にお話をお聞きすることができました。
同グループは1995年より秋田県小坂町を中心に養豚業を展開されております。


代表取締役社長 小原(奥)
取締役事業推進部長 並木(手前)
①採用いただいたきっかけはどういったものでしょうか?
秋田県小坂町は明治時代から続く鉱山の町として知られ、長年にわたり公害問題に悩まされてきた歴史から、排水処理にあたって「悪臭や環境負荷の少ない技術」が強く求められました。このため、国内各地の技術を徹底的に調査し、最も適している、と判断されたのが「自然浄化法リアクターシステム」でした。実際にこの技術を用いた施設を見学した際、驚くべき体験をしました。施設周辺だけでなく、室内でも悪臭が全く気にならず、さらに衣類にも臭いが付着しないことを体感しました。この体験が導入する最大の決め手となりました。
②臭い以外に採用の理由はありましたか?
見学した施設では、処理水を農家へ循環させるシステムが導入されていました。その処理水には、有用微生物や腐植成分、ミネラルが豊富に含まれており、農薬や化学肥料の使用量を減らすことができる環境に優しい農業が実践されていました。この技術を小坂の地に導入することで、環境にやさしい養豚業を中心とした「地域資源循環型」の新たなモデルが構築できると確信しました。
③実際にご使用いただいた感想は如何でしょうか?
導入の決め手となった臭いが殆どしない点は実感できており、従業員の作業環境や周辺環境にも配慮された画期的な技術だと感じています。また、養豚排水は高濃度のため従来法だと希釈が必要ですが、それを無希釈で河川排出基準以下まで処理ができていますので、これは従来の処理方式と比較しても大きな利点だと思っています。
④「地域資源循環」にこの技術はどういった貢献をしているのでしょうか?
牛の尿などをBMW技術(※)で精製した「生物活性水」が、家畜の飲水や飼育の環境に有効であることは知っていました。BMW技術は「森の養分やミネラル、そして多くの空気を含んだ自然本来の水が生き物にとって良い水である」という考えに基づいており、自然浄化法が源の技術です。弊社では、起源が同じである「自然浄化法リアクターシステム」で処理した水を約50日間熟成して「生物活性水」にしています。これを豚の飲水や豚舎内細霧等、様々な用途に利用したところ、豚の免疫力が高まり、薬剤の使用を大幅に削減することができたことに加え、豚舎内も悪臭やハエなどが少ない状態となりました。まさに資源の好循環が実現したわけです。
(※) B=バクテリア、M=ミネラル、W=ウォーターの略、土中のバクテリアと石のミネラルで汚水を浄化する技術
⑤貴社にとって「自然浄化法リアクターシステム」とはどのような存在でしょうか?
生き物にとって良い水は、山の水源から流れ出る自然本来の成分を豊富に含む水であると考えており、それを再現したいと考えていました。この理想に一番近い処理技術が「自然浄化法リアクターシステム」です。人体に例えるならば、この施設が心臓、処理水が血液の役割を果たしています。こうしたシステムによって、養豚の健全性と持続可能性を保っています。更に、処理水は弊社が展開する農業にも活用して、環境負荷が低減できています。
⑥アフターフォローにはご満足いただいておりますか?
2025年でポークランドグループは創立30周年を迎えました。その間、排水処理を取り巻く環境は日々変化しています。一般的なアフターフォローに留まらず、JNCエンジニアリング㈱は施設の改善などにも対応してくれており助かっています。
⑦貴社のブランド豚である「桃豚」は美味しい!、と評判ですがその秘密は何でしょうか?
1995年の創業以来、ポークランドグループは「食の安全」と「地域循環型社会の実現」を目指して来ました。その重要な要素に「水」があります。お陰様で皆様から美味しいと好評を頂いている「桃豚」は、この「水」によって育まれると言っても過言ではありません。
⑧今後についてお聞かせください
ポークランドグループは、これからも地域社会と環境に配慮した「持続可能な養豚業」を実践してゆきます。それをベースに、価値あるものを皆様に提供できるよう、チャレンジを続けています。
