自然浄化法リアクターシステム®
自然浄化法リアクターシステム®の浄化メカニズム
自然浄化法リアクターシステム®を導入したフロー図
返送汚泥ラインに培養槽を設けます。既設改造の場合は、既存設備の曝気槽へリアクターを設置できます。原水水量が10~数千㎥/日まで豊富なラインアップで対応します。
自然浄化法の内容と特徴
悪臭を抑制
酸素がない場所では、硫化水素や醗酵に伴うガスが発生します。これは、関連する微生物の生命活動によって生じます。この活動は、電子を放出する還元反応です。腐植物質が電子を奪うことで、これらの微生物の活動が活性化するのですが、より早く電子を放出する活動を優先するので、放出の遅い硫酸呼吸や醗酵が抑えられ、その結果、悪臭が発生しません。
抗菌作用が強い
抗菌作用が強いため、大腸菌等の有害細菌が減少します。
蛆が死滅し、蠅の発生を抑制します。
窒素分の除去性能が高い
亜硝酸菌、硝酸菌、脱窒菌も多く、排水中の窒素分(アンモニア等)も効率よく除去します。
堆肥化が容易
余剰汚泥の堆肥化が容易になります。
高濃度の原水の浄化
酸素がない場所で、腐植物質が奪った電子は、酸素が有る場所で生じる過酸化水素と鉄の存在下で、フェントン反応に利用され、ヒドロキシラジカルを発生させます。これが、強力な酸化剤となり有機物の分解を促進させます。
技術改良:外装型リアクターシステム開発
従来の浸漬型の機能をそのままに、更に取り扱いを容易にした改良型リアクターシステムを開発中です。曝気槽などの生物槽上に設置しているため、リアクターに直接充填剤を補充できます。リアクターを引き上げての交換作業は不要です。
曝気槽などのエアラインからエアーを一部使用(リアクターへの送水用エアリフトポンプ)するため、電源を必要としません。
原水の負荷変動や、活性汚泥の状況により充填剤の投入量を調整することが可能です。
排水設備を止めることなく、3日間ほどで設置工事は完了します。